北米 YouTube CPM「¥1600」の妥当性検証

検証日 2026/6/26。複数ソースを裏取りして三角測量。為替 1USD=150〜160円で換算。

✅ 結論:¥1600 は「北米CPM」として妥当(やや保守的)

¥1600 = 約 $10.0〜$10.7(150〜160円換算)。実測の米国CPM中央値 $10.26〜$11.95とほぼ一致し、教養/教育ニッチのCPM帯 $8〜15 のど真ん中。→ CPM(広告主が払う単価)としては十分に支持される。むしろ控えめ。

ただし重要:これは CPM であって RPM(クリエイター手取り)ではない。RPMはCPMの40〜55%(YouTube 45%控除+未収益化再生)。→ もし¥1600を収益(手取り)として使うなら過大。手取り基準なら RPM ≒ $4.5〜6.6 = ¥700〜1,050 が妥当。

📊 図表

A. 国別CPM(円・×155)と ¥1600 基準線
▶ 赤点線が想定¥1600。米国(金棒)はちょうど基準線あたり=実測レンジ内で妥当。英・カナダ・世界中央はそれ未満。視聴者が米国中心なほど¥1600に近づき、混在すると下がる
B. 米国ニッチ別CPMレンジ($)— 歴史/教養は教育ティア
▶ 赤点線が¥1600(≒$10.3)。歴史/教養=教育ティア($8〜15)の中央を通る=妥当。金融・保険($30〜60)等の高単価ニッチには届かないが、ゲーム/vlog($4〜8)より明確に上。
C. ¥1600(CPM) → RPM(手取り) 換算
▶ ¥1600は広告主が払うCPM実際の手取り(RPM)はその40〜55%=¥640〜880収益試算にはCPMでなくRPMを使う(混同すると約2倍に過大計上)。

① 国別CPM(実測ベース・広告主CPM)

CPM(中央値)円(×155)備考
米国$10.26〜$11.95¥1,590〜1,850★¥1600はこの下端
オーストラリア$8.93¥1,384
ノルウェー$8.19¥1,269
スイス$8.02¥1,243
英国$7.60¥1,178
カナダ$5.71〜$6.65¥885〜1,031米より低い
世界中央値$2.91¥451参考
出典:IsThisChannelMonetized(2024年の実YouTubeアナリティクスから1,000+データ点/国をブートストラップ抽出)+ Digital Information World が同データを引用。=広告主が払うCPM

② ニッチ別CPM(米国・歴史/教養の位置)

ティアCPM
最高$30〜$60+保険・金融・法務・不動産・B2B SaaS
中〜高$15〜$30個人金融・テック・ビジネス・健康
中〜低$8〜$15教育・教養・自動車・料理(★歴史解説はここ)
最低$4〜$8ゲーム・エンタメ・音楽・vlog
出典:Fluxnote(USAニッチ別ガイド)。歴史/ドキュメンタリーは教育ティア=$8〜15 → ¥1600($10.3)は中央付近。RPM=CPMの40〜55%と明記。

③ なぜソースで$10と$32に割れるか(定義の違い)

実測の平均CPM(IsThisChannelMonetized)=米国 約$10〜12。実際の広告データの中央値。
$32.75(Lenostube等)=収益化インプレッション上の「グロス広告主CPM」を高めに提示する記事系の数値。方法論が緩く上振れしやすい。
RPM(手取り)=Lenostube 米国$10.81/教育$2.75〜6.88。Fluxnote「RPM=CPMの40〜55%」。
「実測平均CPM」を採るなら¥1600は妥当。「グロスCPM」を主張に使うと過大に見える。

④ 補強用サマリー(主張に使える形)

「北米(米国)のYouTube CPMは実測中央値で約$10〜12(≒¥1,550〜1,850)。当社想定の¥1,600は実測下端〜中央のレンジ内で、教養ニッチのCPM帯$8〜15の中央付近。よって保守的かつ妥当。なお手取り換算(RPM)は別途CPMの40〜55%で見積もる。」
※為替前提を明記(例 1USD=155円)し、CPM/RPMを混同しないことが信頼性の鍵。

出典

• IsThisChannelMonetized「YouTube CPM Full Data Analysis」 — isthischannelmonetized.com/data/youtube-cpm
• Digital Information World「YouTube CPM Rates in 2025」 — digitalinformationworld.com
• Fluxnote「YouTube CPM Rates USA」 — fluxnote.io
• Lenostube「YouTube CPM & RPM Rates」 — lenostube.com

📖 用語説明

CPM(Cost Per Mille)広告主が1,000回の広告表示に払う金額。=本資料の¥1600はこれ。
RPM(Revenue Per Mille)クリエイターが1,000再生あたり実際に得る手取り。CPMの約40〜55%(収益試算はこちらを使う)。
YouTube 45%控除広告収益のうち45%をYouTubeが取り、55%がクリエイター。CPM→RPMが下がる主因。
未収益化再生広告が付かなかった再生(広告ブロック・在庫不足・規約等)。CPMとRPMの差を広げる。
インプレッション広告が表示された回数。再生回数とは別(1再生に複数広告も、0広告もあり得る)。
ミッドロール長尺(8分超)の途中に挿入できる広告。複数入れられRPMを押し上げる=長尺が稼ぐ理由。
グロス / ネットCPMグロス=控除前の高い数値(記事系の$32等)。ネット=控除後で手取り寄り。$10級は実測平均
ニッチ / ティアジャンル区分。金融・保険=高単価、ゲーム・vlog=低単価。歴史/教養は中位(教育ティア)。
視聴者地域CPMは視聴者の国で決まる。米国中心ほど高く、新興国混在で下がる。
YPP(YouTubeパートナープログラム)収益化条件。登録1,000人+〔長尺4,000時間/12ヶ月 or ショート1,000万再生/90日〕。